フォローザサンカバレッジ - 開発部門

開発部門がフォローザサンカバレッジとペアリングをどのように活用しているか

フォローザサンカバレッジ(Follow the Sun Coverage)は、フォローザサンモデルとも呼ばれ、異なるタイムゾーンで活動するグローバル組織やチームが一般的に採用する戦略です。タイムゾーンの違いを活かして、継続的なサポートと生産性を確保することを目的としています。

フォローザサンカバレッジのアプローチでは、チームは世界中の複数のリージョンや拠点に分散して組織され、通常は異なるタイムゾーンにまたがっています。あるチームの業務時間が終わると、別のリージョンのチームがシームレスに引き継ぎ、重要な成果物に対して24時間体制のカバレッジと途切れない進捗を確保します。

フォローザサンカバレッジの基本的な考え方は、異なるタイムゾーンのチームメンバーの稼働時間を活かすことで効率を最大化し、ターンアラウンドタイムを短縮することです。これにより、特定のリージョンのメンバーが積極的に作業していない時間でも、あるチームから別のチームへと作業を引き継ぎ、プロジェクトやタスクが前進し続けられます。

GitLabがフォローザサンカバレッジを活用する方法

  • サポートとIssue管理: GitLabはサポートチームを異なるリージョンに分散させ、ユーザー、顧客、クライアントへの継続的なサポートを提供することがあります。フォローザサンのアプローチにより、複数のタイムゾーンの業務時間内にサポートカバレッジが利用可能になり、応答時間を最小化してシームレスなエクスペリエンスを提供します。
  • 開発とコラボレーション: 異なるリージョンに分散したGitLabの開発チームは、フォローザサンカバレッジを活用してプロジェクトの継続的な進捗を確保できます。このアプローチにより、開発者は他のタイムゾーンのチームメンバーへシームレスに作業を引き継げ、開発作業が中断なく進み、多様な専門知識や視点を活かすことができます。
  • インシデント対応: 重大なインシデントや緊急事態が発生した場合、GitLabはフォローザサンカバレッジを活用してインシデント対応チームを24時間体制で配置します。異なるタイムゾーンにチームを分散させることで、インシデントに迅速に対応し、顧客やサービスへの影響を最小化できます。
  • プロジェクト管理: GitLabはフォローザサンカバレッジを活用して、グローバルチーム全体の効果的なプロジェクト管理を実現することがあります。異なるタイムゾーンで作業するチームメンバーにより、プロジェクトの更新、調整、意思決定が継続的に行われ、スムーズな進捗とタイムゾーンの違いによるボトルネックの軽減が可能になります。

フォローザサンペアリング

時間が重要な状況では、EMEA、APAC、AMERの各リージョンにまたがる重要な成果物の提供を加速するために、「フォローザサンペアリング」戦略を採用します。

このアプローチでは、それぞれのリージョンを代表する複数の個人からなるグループを形成し、成果物を共同で作成します。タイムゾーンの違いを活かすことで、グループは成果物の継続的な進捗を確保し、あるチームメンバーの業務時間が終わると、別のメンバーがシームレスに引き継ぎます。これにより、1日を通じて作業が途切れることなく続き、効率が最大化されます。

グループメンバーは異なるステージやサブ部門から集まることがあり、クロスファンクショナルなコラボレーションを促進し、多様な専門知識や視点を引き出します。この戦略は、グローバルなコラボレーションと効果的な時間管理へのコミットメントを反映しており、全リージョンにわたる包括的なサポートを確保しながら成果物を加速できます。

このペアリング方式は、1人が成果物に取り組む場合と比べて効率は低いものの、より速く完了します。引き継ぎはコンテキストが豊富でなければなりません。最初のペアはすべての設計上の決定を詳細に記述し、2番目のペアがどの選択が意図的だったかを把握できるようにする必要があります。これにより、2番目のペアによる手戻りを防ぎます。この点は通常のコードレビューとは異なります。通常のコードレビューではコンテキストが少ないとレビュアーが質問することになりますが(これは機能の一部を再実装するよりもオーバーヘッドが大幅に小さい)、フォローザサンペアリングでは詳細なコンテキストが不可欠です。

チームメンバー間の効果的な引き継ぎと調整を確保するために、組織的な構造を実装し、プロセスの監督を担う「フォローザサンDRI」(Directly Responsible Individual)を指定しました。フォローザサンDRIは、リージョン間の引き継ぎを調整し、チームメンバー間のコミュニケーションを促進する責任を負います。

注意: 「フォローザサン」アプローチの適切性を評価することが重要です。このアプローチは、エスカレーションや緊急性の高いタスクが発生した際に最も効果的です。例としては(これに限定されません):

  • 重大な顧客向け修正
  • 高深刻度のセキュリティIssue
  • 高深刻度インシデントに関連する是正措置

なお、このレベルの緊急性はグループのリーダーシップ(エンジニアリングマネージャーとプロダクトマネージャーなど)によって確認される必要があります。

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